「これからは、自分の好きなことをしたい」
そう思っているのに、いざ何をしたいのかと聞かれると、答えが出てこない。休日ができても、家の用事を片づけているうちに一日が終わってしまう。
新しい仕事、趣味、旅行、住まい。気になることはあっても、今の生活の中で何から始めればいいのか迷うこともあります。
そんなときは、大きな目標を決める前に、日常の小さな「気になる」を拾ってみませんか。
紙でも、スマートフォンのメモでもかまいません。次の5つの質問に、思いつくところから答えてみてください。答えにくい質問は、いったん飛ばしても大丈夫です。
1.最近、つい見てしまうものは何ですか?
SNSで保存した写真、書店で手に取った本、何度も検索している言葉。そこには、どんな共通点があるでしょう。
例えば、部屋の写真ばかり保存している。旅先の朝食を眺めている。新しい仕事を始めた人の記事を、つい最後まで読んでしまう。
まだ「やりたい」と言い切れなくても、繰り返し目が向くものを書き出してみます。
「好きなことは何?」で止まったら、「最近、何を見ていた?」から考えてみましょう。
2.その暮らしの、どこに惹かれていますか?
素敵だと思った写真や人の暮らしを、一つ選んでみてください。
例えば、海の見える家に惹かれたとします。
欲しいのは、海の近くに住むことかもしれません。広い窓かもしれません。朝、誰にも急かされずにお茶を飲む時間かもしれません。
同じ写真を見ていても、欲しいものによって次の行動は変わります。
「素敵」で終わらせず、自分は何をいいと思ったのかを、一言添えてみてください。
3.これから、少し減らしたいことは何ですか?
増やしたいものが浮かばないときは、減らしたいものから考える方法もあります。
探し物をする時間。気の進まない予定。着ていない服の管理。休日まで仕事のことを考えている時間。
書き出したら、その横に「空いた時間をどう過ごしたいか」を添えます。
- 探し物を減らして、朝を落ち着いて過ごしたい。
- 気の進まない予定を減らして、会いたい人に会いたい。
- 休日の仕事を減らして、犬とゆっくり散歩したい。
「こう過ごしたい」という言葉も、これからの暮らしを考える材料になります。
4.今、無理なく使える時間とお金はどのくらいですか?
興味があっても、予定や費用が気になって動けないことがあります。
そこで、最初に試す範囲を決めてみましょう。
「週に30分なら使える」
「今月は、新しく道具を買わずに試したい」
「月に一度、半日なら出かけられる」
仕事や家の用事を含めて、今の自分が使える時間と予算を書きます。その範囲に合わせて、始め方を選びましょう。
5.今週、一度だけ試すなら何をしますか?
ここまでに出てきた言葉から、一つ選んでください。そして、今週できる行動に変えてみます。
たとえば、
- 部屋を心地よくしたい → 一か所だけ整えて、好きなものを飾る
- 絵を描いてみたい → 手元の紙とペンで、目の前のものを描く
- 文章を書いてみたい → 最近気づいたことを、300字だけ書く
- 体を動かす趣味が欲しい → 気になる教室の体験参加条件を一つ調べる
「いつかやる」を、手帳に書ける予定にしてみます。
試したあとに、残しておきたい3つのメモ
一度試したら、次の3つだけ振り返ってみてください。
- またやってみたい?
- 楽しかったのは、どの部分?
- 時間や費用に、無理はなかった?
思っていたほど楽しくなければ、その感想も残します。「絵を描くより、道具を選ぶ時間が好きだった」「一人でやるより、誰かと話しながらやりたい」と分かることもあるでしょう。
最初の一回で、これからの人生を決める必要はありません。試した感想をもとに、次にすることを選んでいきましょう。
今日のメモの最後に、これだけ書いてみてください。
今週、私が一度だけ試してみることは、______。

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